ペーパーレス
意識して取り組んでいきませんと、紙の類は増える一方です。
その増え具合を見て、「ずい分頑張ったなあ〜」
などと一人悦に入っていると、書類の山に押しつぶされるのも時間の問題となるわけです。
一番かさむFAXに関しましても、現在は電話線を使わずに直接PCに取り込めるサービスも出現し
ノートPCの活用と共にペーパーレス化が進みます。
請求書や領収書の類は、いかんともなりませんが
どちらもあちらのお手元に届くもの。
まずは、身の回りの不必要なものを整理し
訪問理美容の現場に精力を集中したいものです。
 
 
ミーティング
よく施設様に伺った際には、利用者様を捕まえては会議を開いております。
会議と申しましても、テーブルをはさんでのよもやま話しですが、結構面白いものです。
会話ができぬ利用者様もお顔を拝見している限りは楽しそうで
私にとっても至福のひと時であります。
介護職のみな様は現場の作業の忙しく
一人一人のお話相手になるお気持ちはあっても、そうはいきません。
そうしたなかで、スタッフが現場でみな様と楽しく会話しているのをみると
本当にホッと致します。
少しでも、お互い対場は違っても協力できることは協力し合うというのが
大事かなと思う次第です。
 
今年は何人か
新しいスタッフが加わりましたが、当初の不安はどこへやら、
今日などはその2人がコンビを組み、威風堂々(?)仕事をしておりました。
もちろん、新人スタッフには鬼軍曹の私が研修係として付き、徹底指導をしております。
ある大手業者さんは、お人形モデルにカット、ワィンディングで実技面接をしているそうですが
うふふ・・・しょせん素人経営者。
そんなもんで、現場で使えるかどうかはわからぬものでございます。
ブルペンエースなどという、野球用語もあります。
また、訪問理美容の現場で、「この人が?」と驚くほど輝くスタッフもおります。
責任者がしっかり新人に付くのであれば
お人形相手におままごとなどせずに、OJTを活用すべしです。
バリアフリー
先日、訪問理美容講習後、主催者にとっていただいたホテルに宿泊したところ
一つのフロアーは全てバリアフリーとなっておりました。
どおりで中高年のお客様が多く、車椅子のお母様を囲んで
姉妹数人で宿泊なさっている方も、多く見かけられたわけです。
そのフロアーの一室をあてがわれたのですが、ドアは横開き
バスルームは米国並みの広さで、上記のみな様に人気なのもわかります。
部屋からの眺めもご覧の通りすばらしいものでした。
 
来年の目標
みな様もうお立てになりましたか?
徒然に今年のものを見ますと、達成できたものもあり、もう一歩というものもあり
ワタミの社長のように手帳一冊で万事うまくいかないのが、凡人の悲しいところであります。
さて、来年に向けては概ね手帳に走り書きをし
着々と同じ失敗を来年も繰り返そうとしております。
が、失敗は成功の元で、何年後かには目標100%達成となることを、夢見ている次第です。
訪問理美容に関しても、骨子は固まっておりますが
業界の流れが思うとおり流れるかどうかは、天のみぞ知るです。
高齢化という日本史上経験のない出来事が、終わりをつげるのは数十年後です。
訪問理美容業界にも、まだまだ大波小波がやってくることでしょう。
 
一人親方
サロンでは、理美容師さんたちはスタイリストやらなんやらと
格好よい名称で仕事をしておりますが、我々訪問理美容師はいわゆる親方であります。
クライアント(いわゆる利用者様ですな、スタイリストに向こうを張りました)
から仕事の依頼があれば、合点承知とばかりに理美容道具を身にまとい
出かけていくわけです。
天気が悪ければお休み、ということは全くありませんが
体調の悪いときや気分がすぐれぬとき、そして前もってバケーションを決め込むときなどは
自分勝手にお休みを頂戴致します。
自分で仕事を取ってきて、自ら出かけ、すべてにおいて責任を持つ。
親方稼業は大変ですが、やり甲斐十分、一度やったらやめられません。
 
人口構造の変化
「君、昨日の日経は見たかね?」と、本日伺った利用者様に言われました。
「もちろん、見ましたよ。しかし、天下のバカだ・・いやいや早稲田大学も全面広告を出すようになりましたね。」
と私がお答えしたところ
「フムフム、東スポしか読んでおらんような顔して、それは勉強熱心。
ワシは早稲田の関係者じゃ。」、ということでした。
有名私大もなりふりかまわず、生徒集めに奔走する時代となりました。
かように人口構造の変化は、有無を言わさず我々の今までの常識を覆してしまいます。
あと10年もすれば、理美容業界の売上げと
訪問理美容業界の売上げが同じになってしまうかも?しれませんよ。
 
真摯な姿勢
これが一番大事です。何事においても、特に訪問理美容では。
相手が高齢者だからといって、適当に質問にお答えしたり
いい加減な態度で接していると、とんでもないことになります。
まさに、経験者は語る、でございます。
日常の業務のなかで、一生懸命やっているつもりでも
ふっと気が抜けてしまう時があるものです。
幸い、他のスタッフと現場にいる機会が多いおかげで
時々わが身を振り返らせてもらっています。
こんなもんだという危機意識の無さと、慢心を押しのけ
真摯な姿勢で明日から仕切りなおしです。
 
いや〜評判がいいですよ
今日の営業は、スタッフと行って参りました。
「グループの仲間にも教えてあげたいけど、他に紹介すると来てもらえなくなるからなあ・・・」
スタッフの顔を見ながら施設長様は仰いました。
私の顔など、チラッとしかご覧になりません。
「一応私が代表でありまして」と言えばよいのですが
スタッフべた誉めの雰囲気のなか、一人下を向いてウルウルしておりますと
最後に暖かいお言葉が。
「年を取ると鼻水がのべつまくなく出るもんですねえ、パリスさん。アハッ、ハハハ、はいテッシュ」
訪問理美容の氷川きよしと言われた私も
優秀なスタッフ、評判のよいスタッフが育ってまいりますと、単なるルー大柴であります。
ちょっとは気になる。が、別にいなくても困らない・・・(涙)。
 
個人での営業
もし、私が一人で訪問理美容業務を行うとしたら
となると、対象サービスでお勧めなのが、グループホームさんです。
大きな施設は敬遠して、ディサービスを含めこじんまりとした施設に営業にいくことでしょう。
グループホーム(以下GH)は、ユニット形式で、1ユニット9人もしくは2ユニット18人
といった人数でおもに認知症の方々がお住まいです。
一般家屋風の室内の中で、まるで自分の家族の頭をしているような錯覚に陥るような時もあります。
まさに、アトホーム。
一人で数10箇所のGHと契約できれば
収入の面でもそして自分自身の精神的な安堵感の面でも、とても良いのではないか?と思います。
 
現場の息遣い
ディサービスに営業のお電話をした際など
フロアでスタッフのみなさんが一生懸命ケアに勤しんでいるのが、受話器越しに聞こえます。
いつもながら不得意なテレアポも、そうした息遣いをきくと
ますます呂律が回らず「アワワワ・・・」と言っているうちに
「また後で電話してください!」とガチャンされてしまう始末です。
思えば、訪問理美容師ものんきな職業です。
ご反論もありましょうが、整った作業所へおっとり刀で駆けつけ
こちらのペースで仕事を遂行すればよい(といかぬ場合もございます が)のですから。
スタッフのみな様本日もお仕事ご苦労さまでした
(電話で邪魔して申し訳ありませんでした)。
 
どことはいえませんが
地域によって、気の短い利用者様が多い所があるものです。
施設様の都合も何も考えず、「次のカットは私!」とばかりに
待合の椅子に眼光鋭く「ちょっとでも遅れたら、しょうちしないわよ」
とお待ちになる方もいらっしゃるものです。
いろいろ考え方はありますが
一般サロンで椅子で順番待ちをしているお客様の姿を見かけなくなった昨今
昭和にワープできるのはやはりありがたいことだと思います。
「3,4分ですぐできますよ〜」と、お愛想を振りまく私のそばで
汗みずくになって駆け回っているスタッフのみな様には
いつも感謝しております(本当です)。
 
移動の時間
訪問理美容師は忙しくなればなるほど、移動の時間が増えてまいります。
電車での移動なら、居眠りをこいたり新聞を読んだりもできますが
車での移動の最中ではそうしていたら即あの世行きとなります。
みなさんは移動時間に何をしていらっしゃいますか?
「運転してるのに決まってんだろ!」と言う方がほとんどでしょうが
いろいろ時間の有効活用はあるものです。
まずは食事。これはあまりお勧めはいたしませんが時間活用にはもってこいです。
理事長のように、日常茶飯事になりますと
片手運転ある時は両手離し運転でパクパクむしゃむしゃ
それは見事なものでございます(隣の人間は生きた心地なし)。
つぎに考えられるのが・・・その答えは皆さんもお考え下さい
(まさに投資の時間に移動時間が変身します)。
 
LLP全国訪問理美容協会講習会
来月27日(火)に東銀座にて開催の運びとなりました。
今回の募集人員は10名となっております。
従来の講習内容とは違い、出席者とのマンツーマンでの質疑応答が多く
従って人数も絞らせていただきました。
「集い」から始まった、訪問理美容の普及活動もおおむね終わりに近づき
これからはある程度の経験そして前向きな姿勢をお持ちの方を対象にした講習活動が
LLPの使命になるものと思われます。
一般サロン理美容師対象の「××訪問理美容師育成講習会」などといった
わけのわからぬ講習もそろそろ終焉の時期を迎えました。
来年は訪問理美容業界も一つの転機を迎えるものと思われます。
理事長をはじめとする、講習屋でない現場の訪問理美容師のお話を是非お聴き下さい。
 
渋谷2丁目バス停前
の前で、この見聞録を打っております。
目の前のバス停には、車椅子の男性、杖をついたおばあちゃま
そして渋谷東急でお買い物かと思われる比較的元気な高齢者の女性2人連れがバスを待っています。
みなさん、やはり場所柄のせいか、上品ですねえ。
いずれどなたかが私どものお客様になるのではないか?
と取らぬ狸の皮算用をしながら、カフェテラスで一人微笑む私でございます。
ところで、今日はここから徒歩3分のところにお住まいの方の所へ訪問美容です。
決してひまつぶしででお茶を飲んでるわけではございませんのでお間違いなく。
さて、勝間先生によりますと、「長時間労働をやめるには
長時間労働をしなくても利益を出せる職場を選ぶこと」とだそうです。
本日の技術スタートは午後3時。終了予定は午後6時。
ご予約内容は、いわゆるフルコースです。
多分、長時間労働の看板職業の理美容師さんの日給は、この3時間でいただけます。
今、バスが到着致しました。
 
団塊の世代の離婚
年金の分割も法律改正で認められ、奥様方は満面の笑みを浮かべながら
「いつ宿六に渡そうか?」と書類を化粧台の引きだしにしまっているそうです。
Y先生大丈夫でしょうか?
さて、一世代遅れて生まれた人たちは、年金の支給額も減らされ
経済的な理由からそうしたことは減るかもしれません。
が、逆にトイレのペーパー補充棚に離婚届をしのばせる男性が、増えるかもしれません。
昨今の働く奥様は、経済力が付いたのと反比例して、料理、洗濯まるでダメ。
トイレの掃除は年1回、部屋は片付けられない症候群でごみため状態。
食事はスーパーの20%引きをパートの帰りに買ってきて
新聞を広げながら「食べるの?」と帰ってきた旦那さんに、食材を渡します。
チン、すらしない有様です。
とすると、掃除洗濯そしてチンもさせられているパパは、こう考えるのであります。
「何でもさせられているオレは家政婦の代わりか?オレの給料は全部とって生活費
自分の給料はしっかり自分の口座にしっかり貯金。経済的に不安もないな。
なーんだ、 家事全般の修行もバッチリさせられたし、一人で暮らしたほうが暮らし やすそうだ」
とばかり、今日もトイレ篭もりを決め込むのであります。
訪問理美容で見かけられる、手に手をと取って仲睦まじく暮らされる老夫婦の姿は
幻となりそうです。
 
本日の講習後記
朝の9時から5時まで皆様ご苦労様でした。
現在、藤田理事等が最後の「訪問理美容営業イロハ」について講習中です。
昨今参加される方の特徴としては、この講習を受けたからには訪問理美容を生業にすべきか否か
という瀬戸際の考え方をもって参加される方が大半であったということです。
今までと違って、ちょっと覘いてみようか、ひょっとしたら儲かるかもという
お気持ちで参加された方はほとんどいらっしゃらなかったようです。
時代の流れは変わっています。
 
明日の講習会
・訪問理美容業界の現状
・訪問理美容師への近道-3つの方法-
・実際の営業、ここが困った!赤裸々な告白
・みなが知りたい営業現場でのABC
・訪問理美容先での利用者様対策
・訪問理美容従事の際の収入別勤務シュミレーション
といった内容で、「西永福」LLP組合事務所にて講義をする予定です。
参加者は現在25名で、なかなか熱のこもった講習となりそうですが
アフター5の冷たいビールを楽しみに頑張るつもりです。
飛び込み参加もOKですので、是非お顔を出してください。
(参加ご希望の際の連絡方法は上記携帯電話まで)
 
年金問題
世間では大騒ぎの毎日です。
もらえるもらえないの前に、お役人の使い込み問題で枡添先生が大活躍
賛否両論はありましょうが、どんどんお白州へ引きづり出して欲しいものです。
2,3人小塚原にてさらし首にするのも、よいかもしれませんね。
さて、我々職人は、「宵越しの金は持たねえ」とばかり、払ってないご同輩が多いようですが
多少は税金の控除にもなりますので、是非お支払いの程を・・・。
問題は払っていても、もらえるかどうか?ということですよね。
また、もらえるにしても額が少なければお話になりません。
ところがよい年金がもう一つあるんでございますよ。
それは、働くということです。
今も下のサロンで、大先生が常連さんを相手に数万円の売上げを上げております。
どうなるかわからない年金をあてにするより、職人は元気なうちはいくつになっても
(ちなみに大先生は今年79歳)現金ゲットOK!です。
働くことが一番確実な年金といえましょう。
 
お名前を呼ぶということ
ヘルパー講習に限らず、一般サービス業でもお客様のお名前を呼べ
ということはよく言われます。
誰でも、お客さんと呼ばれるより何々さん、と言われるほうが気分は良いものです。
今日も訪問美容先のディサービスで、〜さんと利用者様にお声かけをしたところ
「なんで、あっしの名前を知ってんでやすか?」と不思議がられましたが
おかげでその後の会話は予想通りトントンと弾みました。
皆様ご存知のように、利用者様の身の回りの品には必ずお名前を記してありますので
不思議がられるほどのことのないのですが、ご本人にとっては嬉しいことなのでしょう。
でも、どこに名前が書いてあるかな?と利用者様の周りをウロチョロしてますと
職員さんに間違わられ、「おトイレ行きたいんじゃが・・・」と頼まれますので、ご注意下さい。
 
ソトアサ族増殖中
企業は自己保身のため、社員の残業を極力減らしております。
早く帰らせ、残業代や光熱費を減らそうという魂胆のようです。
その結果、世のおとーさん達は早朝に仕事をこなそうと
夜が明けきらぬうちに自宅を出るとか。
奥様方は、当然朝食を作る気配などは全くなくベットの中。
これが本当に寝たママ(?)であります。
そうした奥様におっぽり出されて、外で朝食を摂るおとーさん達をソトアサ族と言うそうです。
500円玉を握り締めて、あちらこちら安いお店を探しているオジサンを見かけたら
暖かい声をかけましょう!
ちなみに、訪問美容師である私は車通勤ですので
ソトデニもしくはソトロイ族であります(注:デニ=デニーズ。ロイ=ロイヤルホスト)。
 
とある戦国時代の大名
の末裔でいらっしゃる利用者様を担当させていただきました。
「殿、本日の御髪はいかがなさいましょうや?」
と問うところ、「よきにはからえ・・・」ということで
3MMバリカンでさっぱりと切らさせていただきました。
そばにいらした北の方も至極ご満足のご様子。
「殿もこれで都に上れましょうぞ!」とは、仰いませんでしたが。
毎日毎日、いろいろな方々との丁々発止の訪問理美容稼業。
「一度やったらやめられませんぜ!殿様」(平成の一心太助より)。
速攻の昼食
あたふたと最初の訪問美容先での仕事を終え
1時間弱のドライブ後、次の訪問先へと到着致しました。
「パリスさん、もう大変ですよぅ・・・誰々さん。いまかいまかと大騒ぎして、なだめるのに苦労しましたよ」
と職員さんから言われ、大急ぎでお部屋へ。
すると、まだ11時だというのに食堂で昼食を召し上がっているとのこと。
しかも、私が顔を見せると、「今行くから」と口をもぐもぐさせながら
昼食を中断なさるではあーりませんか!
愛されております。
幸せであります。
 
在宅での訪問理美容
施設様での仕事と違って、在宅での訪問理美容は一緒独特のものがあります。
お住まいの立地条件、お部屋のスペースそして周辺の関係者の数からいって
毎回違う雰囲気となります。
それこそ、アットホームそのもので、何ものにも邪魔されず
自分の持っている力を全て出し切れるということは、ある種幸せな環境ともいえるかもしれません。
問題は、利用者様とのスケジュール調整です。
我々よりもみな様忙しく、いついつこの時間に、というご要望が多いのが現実です。
できれば、すべてのご依頼に答えたいところですが、今やそれも叶わぬ夢となりつつあります。
 
訪問理美容師の増え具合(3)
高齢者もしくは外出困難な方と接することが好きなこと。
興味がある、程度でははじめからおやりにならぬ方がよろしいでしょう。
というのが、最後に申し上げたい大事なことです。
従って、デモシカ理美容師さんは理美容学校がある限り
商業ベースで増えていく一方、訪問理美容師は自ら道を切り開いていかねばならず
また上記のような気持ちをもった方々がどれだけ存在するか
という点からも爆発的に増えようがない気がします。
もちろん、私見ではありますが。
好きな職業で生計を立てていくには?
この問題の解決方法は、各訪問理美容師さんに委ねられるものだと
最後に申し上げたいとも思います。