こんな話しを聞きました
LLP全国訪問理美容協会の仲間から、先日ある施設様であった話を聞かされました。
利用者様のご家族がお見舞いにとある施設様に伺ったところ、急にお腹が差し込んでおトイレをお借りしたそうです。
ただ、そのご家族も障害をお持ちで、処理に時間がかかるうえ、大きな声が出ないとか。
おまけに具合の悪いことにトイレの電気が3分間たつと自動消灯しまう設定だったようです。
そして 真っ暗になったトイレに腰掛けるご家族に悲劇は起こりました。
「誰?トイレに入っているのはまっくらなんだけど・・」(職員様)
「私××の家族です」(ご家族、もちろん大声は出ません)
「何言っているんだかわかんない〜、変なのアハハ・・」(職)
「ですから××の家族ですって」(家、もちろん精一杯の声で)
「最近変な人多いから・・・」と鍵を開けようとする(職)
「ですから・・やめて下さい!」(家、ほぼ絶叫の涙声)
「××って、変な名前アハハ・・・。よくわかんないけどまあいいか」
(職、誰か××って知ってる?よく聞こえないけどアハハ)
ご家族は意気消沈して家路につかれたそうです。
 
久しぶりにみな様のお顔を拝見すると
ぐったりしていらっしゃいました。
やはりこれまでの気候の変化の激しさにお体がついていかないのでしょう。
いかに施設内の空調が完璧であっても、自然の気の流れは各お部屋に流れ込んできます。
寝ていても敏感にお体が反応してしますのでしょう。
おつらいことと思います。
いつまでもお元気で、などと我々訪問理美容師は軽々しく口をききますが
ご本人達のお気持ちはどうなんでしょうか?
「もちろんその気持ちだが、長年つきあってきたこの体
そうは言うことは聞いてくれないよ〜」というところではないでしょうか。
 
 
現状に視線を落とすか、未来にか?
スタッフや面接の方とお話しをしていると、「今の状態ではこれくらいしか働けない」とか
「そのお話しでは生活が成り立たないので他のアルバイトを優先して・・・」とか
「一回面接したがその後なしのつぶてで訪問理美容と縁がなくなってしまった」などといった話しを聞きます。
いずれにせよ、自分が将来この業界とどういった関わり具合でいようとしているのか
専業でやっているものには理解できません。
ようは目の前の現状に半ば以上に満足し、折あらば訪問理美容師でも・・・
などといった両天秤、将来はその時次第といったお考えのようです。
そうした考えも結構だと思います。
ただ時の流れは早く(毎日皺は確実に増え)
しっかりした考えをもってこの業界に飛び込んでくる若者達には必ず蹴落とされることは
明白なことだけはお忘れないようお願いしたいものです。
 
朝の通学風景
たまに寝坊をして訪問理美容先に行く朝(といってもいつも1時間余裕を持って出かけるので遅刻の心配はありませんよ)
我が後輩の通学風景を見かけます。
それにしても40年も経つとすっかりその姿かたちが変わるものです。
我々は決められた制服に郵便やさんがかけるような布製の肩掛けカバンをかけ
誰がみても○○学園の生徒と分かったものです。
時が移り、我々が在籍中に学園紛争で勝ち取った私服通学が当たり前。
顔を見れば我が後輩だとわかる(慶應は慶應、芝は芝といった顔つきがあるものです)のみ。
個性丸出しの後輩達を車内から眺めていると、なんだこいつら!
と怒るより頼もしく感じるのは、ずいぶん年が離れてしまったせいなのでしょうか